代表が帰国するまでは、 [footballistic *]
テレビや会社や電車に、
ものすごい“摩擦感”を感じることになると思う。
これを機会に、ただただ暴れたい人たち。
それを“サポーター”と面白がって報道する人たち。
簡単に「ありがとう。」と括る人たち。
「やっぱ、弱いねぇ、ダメダメじゃん。だいたい柳沢?なんでフォワード?」とか、インスタント知識で自己表現したがる人たち。
テレビカメラに手を振り、ピースサインをするサムライブルー。
つい45分前の時間よりも、
もっとつらい時間がはじまった。
私は、きっと、ワールドカップを決勝まで、ため息をつきながら観つづける。
そして、佑二が戸塚に戻り、マツやみんなと練習をはじめ、
Jリーグが再開されるころには、
無理やり膨張したサッカーファンも、普段のサイズに戻り、
W杯と同じく、“1度しかない”毎節の試合に一喜一憂してすごすのだ。
その時、
横国の7万のスタンドの中に、
今回の代表戦を観て、Jリーグを観にきてくれる人がいたら、
それはそれで、心から歓迎する。
2006W杯 日本代表 最終戦 [footballistic *]
がんばった、前半は。
でも、お気軽に「ありがとう。」とは、言えません。
結局、何もできなかった坊ちゃんも、
ピッチから立ち去れなかったヒデも、
代表のメンバーは、誰も言われたくはないだろうと、私は思います。
あそこまでヒデを追い詰めた状況、
あきらかに疲れはてていた坊ちゃん、
最後の最後に背負わされた佑二、
サブの選手たち、
あの選出から、今日まで、
あのチームにあっただろう、いろいろ。
・・・・・・・ジーコジャパンに対して、言いたいことは、いっぱいある。
今書き出すと、とめどないことになりそうだ。
だからといって、
簡単に「ありがとう。」とは、言えない。
今日は、
サッカーに入れ込んでいる人ほど、残酷な日になったと思う。
ひとつだけ、前向きなことを言えるのなら、
“ここも通過点”だということです。
日本のサッカーにとっても、
代表選手にとっても、
すべてのJリーガーにとっても、
“ほんとの”サポたちにとっても。