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『グラスゴーの風にふかれて』 [footballistic *]

8月の後半は、実家に帰っていたので、
録画して、観忘れるところでした・・・・・あぶないあぶない。

マリノスでの最後の試合の国立、
号泣しただけあったなぁ、というか。

アジアカップに関してのコメントもありましたが、
誰よりも冷静なんじゃないかと。
冷静に先を見ている。

すべてのことに対して、冷静。
職人的スキルは、十二分なんですが、
ここ最近のインタヴューは、
「この人、科学者並み?」という論理性を感じます。
一度対戦した選手、チーム、一度やったプレーを、
めちゃくちゃよく覚えている。
なにげなくやっていたら、
マリノス時代のvs神戸のループまで、すぐに思い出せないと思う。
分析して、試して、分析して、試しての積み重ね。
プロと呼ばれる人たちは、それぞれのレベルでやっていることだとは思うのだけど、
この人の試行錯誤の濃度は、人間離れしているように思う。
それを、ずーっとくリ返して積み重ねているのだから、おそれいる。

それと、
グラスゴーのサポーターに、あらためて感謝を。
彼のよい人間性を引き出してくれたのは、毎試合5万強のスタンドの期待。
それに応えようとする気持ち。

想像するに、降格に瀕した01年の終盤から、
彼は「まず自分」では、なくなっていったような気がします。
それが、
グラスゴーに行って、決定的な彼のプロとしてのキャラクターに成長したというか。
正直、「サポーターのために」という考え方は、
マリノスにいる時の彼からは、なんだか遠いものだった気もするし、
チームでも、まわりに対する要望だけが、先だっていたし。
セルティックの試合内容のことを話すのでも、
他の選手を活かすのに、自分はどんな状況を作ってあげるプレーをしなくてはいけないか、という、
発言のしかたをする。
報道人にまで、自らスープを持ってくる。

試合後、スパイクを脱ぎっぱなして、
池田フィジコが片付けていた、なんて逸話が、うそのようです。

レベルの高いところに登ったから、
いろんな意味で視野がひろくなったんだろうと、思いました。
高いところに登って、ただ“孤独”になってしまうのか、
人に「ついていきたい」と思われるかは、けっきょく、人柄なのかと思います。
(だから、ヒデには、あんな形で・・・・・・。しつこいですね。)
いったい、この人は、どれぐらいのところまで登るのでしょうか?
どこを目指しているのでしょうか?

人間に“毎日”が続くことの意味って、こういうことなのね。と。
積み重ねるっていうこと。
経験の範囲なんて、さほどひとりひとりに差はない。
よりよい経験をできるところに自分をもっていくこと。
それと、なにより、
どれぐらい集中して、どれぐらい吸収して、また挑めるか。
それが、『良く生きる』っていうこと。


タグ:中村俊輔
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