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『一生涯の傷は傷として。』 ~サポカン議事録所感 [Marinos *]

12/9のサポカンの議事録が公表されました。


PDFで51pという、議事録というよりはほぼ書き取り起しのカタチ。
他のクラブのサポカン議事録というのを拝見したことはないのですが、
それは、とてもうれしいカタチでした。
その場に行きたかったけど、どうしても行けなかった者にとっては、
箇条書きで効率よくまとめられたものより、
話し言葉そのままなので、雰囲気や空気を多少は感じられた気がします。
いろいろ他の方の感想などを読まずに、
まっさらな状態で、その場にいたつもりになって読みました。

感想としては、第1回らしく、『絆の確認』なのかと。
マリノスをもっと良くしたい、強くしたい、だからチカラをあわせていこう。

ほんとに、そこからのスタートなんだな、と。

まだまだ「デティールにギャップあるよなー」と。

このブログで、ことあるこどに“マリノスらしさ”について考えては落としてきましたが、
たとえば中期ヴィジョンの議事の部分で語られる“マリノスらしいサッカー”、
『パスワークで攻撃的なサッカーをやる』に関しても、私の中で「えっ?」というのがある。
そこを今、目指しているのは認識している。
日産時代から見続けている人はなっとくしているのかもしれない、けど、
00年から観てきた私は、
すくなくても「それで勝ってきた」とは、まったく思ってないし、
逆に「そこを目指しはじめて、堅守やセットプレー、1点への集中や全員で守り全員で攻撃する瞬発と粘り、とかを忘れてから弱くなった」とさえ思う。
伝統、伝統と言うけど、間の功績は捨て去っちゃうの?みたいな。

いや、そこに執着することではなくて、
(『パスワークで攻撃的なサッカーをやる』、サイコーですよ。目指してほしい。)
「“ギャップ”があるんだなぁ・・・・いろんなとこに。」ってこと。

サポカンに際し、私が送った質問(一部)。
Q:「スタジアムに行ってみよう」というきっかけ、理由はどのようなものがあると感じてますか?
Q:観戦初心者が、観戦をリピートすることになる理由はなんだと思われますか?
現在、スタンドにつめかけ、年間チケットを購入しているような私たちも、最初はみんな観戦初心者。
既存のサポーターが、クラブに何を求めて、何に心震えるのか、
どんなふうに現在のフロントはとらえているのか、そこを知りたいと思った。

「クラブをもっと良くしたい、だから信じてください。」
はじめの1歩なんです。
でも1歩は踏み出せた。
どんなクラブがいいクラブなのか?
どんな方法で良くしていくのか?
どんな方法で強くしていくのか?
ここから、ギャップを埋めていく段階に入るのだと思う。

今回の具体的な議題であったベテラン選手の契約非更改は、
そのギャップが産んだこのクラブの一生涯の傷と言っていい。
何度も何度も食い下がった発言者がいたこと。
署名2万人分の重み。
そこに大きなギャップがあったことを、忘れてはいけないと思う。
クラブも、私たちも。
一生涯の傷は傷として。

わかりあう、同じところを目指すのは、
短時間の話し合いなどで解決できることではないし、
何かがあって、その都度その都度の判断の積み重ねで見えてくるもので、
そこになにも感じなくなったら、関係はなくなる。
好きでいたいと思うから、こうあってほしいと思う希望がある。
『サポに特権などない』と言い続けているが、
(決定の権限はないとしても)
好きでいたいならちゃんと伝えなくてはいけないと思った。

「今回のことを教訓にして」ではないのだ。
傷は傷と、おもいっきり痛がって、前を観なくてはいけない。
それは、試合も同じでしょ?
嘉悦さんが求める“一体感”は、
この傷の痛みを共有することから、できていくんだと思う。
“彼”は16年、スタンドと同じ痛みに耐え、同じ喜びを浴びてきた。
“彼”に学ぶことは、去ってからもなお、たくさんあるよ。

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最後に、
今回のカンファレンスを開催するにいたったサポーターの行動を私は忘れたくないし、
カンファレンスを実現に向かって引っぱった方々、
ものすごいスピードで決定し、会場までおさえてくださったクラブ、
実際に出席された方々
カンファレンスの継続の決定、
そして、
私のような遠隔地サポも体感できるような議事録を作成してくださった方々、
オフィシャルにアップしてくださったクラブの懐に、
心から感謝します。
ありがとうございました。



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