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10番の気概~山瀬功治 [Marinos *]

公式発表の前、荒れて、大泣きしたあげく勢いでつぶやいて、
いちばんびっくりしたのは、私自身。

すぐさま10とかつけんなよ、まじ腹立つから。
posted at 11/28 19:14:19

カミングアウトしてしまうと、
(と、いうかここを読んでくれていた方はきっとご承知。)
しばらく(かなり長いこと)、私はマリノスの10番を山瀬が背負うことに否定的だった。
同様に、あのチャントにも抵抗があった人間だ。
なにせ、マツギャルと俊ギャルから履歴のはじまったシドニー流れ。
海外移籍してもなんでも、「マリノスの10番は中村」から抜けられなかったうちのひとりでした。
過去厳しいこともいっぱい書いてきた・・・。

しかし、俊輔が帰ってきて山瀬が去ろうとしている今、
私の中でも、山瀬が不動の10番になっていた。
6年間の山瀬の仕事の結果だ。

マリノスの10番として、6年間タイトルを獲れなかった事を、山瀬がわびている。

そこまでの覚悟で、10番を背負っていた気概。

ごめんなさい。そして、ありがとう。
山瀬というストイックな選手が10番を背負っていてくれたことは、
マリノスの10番をいっそう価値のあるものにしてくれた。
それは、次10番を背負うものの誇りに必ずなるはず。

いつもひとり試行錯誤していた。
狩野が台頭した時も、俊輔が戻った時も、
チームにフィットすることと“山瀬功治らしさ”の間で、ひとり格闘し、
試合で結果を見せようとしてくれた。

プレーヤーとしての今後の山瀬には、何の心配もしていない。
ただひとつ、あるとすれば、
「もっと周りに甘えていいんだよ、いつもひとりで立ってなくても。」と。
4月から痛めていた怪我が11月に公表するとか、
一緒に戦ってるつもりの私たちは、
「なんでそんなにムリしてたんだよぉぉぉ」て・・・・そうなるんだよ。
ドリブルして仕掛けてつぶれた時、
「なんで誰も周りにいてくれないんだよ、いろよ、ここに!」ぐらい言っちゃえばいいのに、と思う。
まぁ、それを言わないのが山瀬、
シュートまで行って決めることまで背負って仕掛けるからこそ山瀬なんだけど。

広州アジア大会の時、
「いやぁはや、前線の選手がみんな山瀬」って思った。
前線からの守備、攻守の切り替え、パス繋いで崩すとかどの世代でも“日本らしさ”の基本なんだろけど、今回の関さんジャパンがおもしろいのは、“ドリブルしきる選手”が多いこと。そしてそれを隠さないうえに、個人だけでなく潰れること前提で周りがフォローできてまた作れる。
posted at 11/25 22:09:00

周りにもっと要求して、出てくる“らしさ”もある。

タイトルは獲れなかったけど、
山瀬自身が横浜をマリノスを好きで戦ってくれた6年という歳月は、タイトルと同等だと思ってる。


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再び牙を剥く日を待っている~坂田大輔 [Marinos *]

そろそろ、振り返って懐かしんでもいいですかね。
去ってしまう選手のこと。

toricoballine3.jpg

サイドバーの下のほーに、選手別のタグがあるんですが、
実は、サカティが一番多くて、一番おっきい。
ことあるごとにサカティのことを書いてきたので、
繰り返しになってしまうし、
神戸移籍話の時など半狂乱だったけど、半狂乱な自分をOKと認めるほどで、
なにせデビューゴールから生で観てきたので、
まさに“眼の中に入れても”な選手だった。

デビューゴールのアシストは俊輔だし、
マルキーニョス、久保、アン・ジョンファン、もっともっといっぱい、名だたるFWと組んできた。
いつもいつも上にすっごいFWが入ってきて、
だからずーっと私の中でも“弟FW”で、
兄貴たちをフォローしてきて、
でも、気がついたらFWの長男になってた。

サカティは、FWの長男になった年。「上野さんみたいになりたい。『この人いたらさぼれねぇー』みたいな」て言ってた(泣)。
posted at 12/3 20:15:40

サカティに関しては、正直、今季の早いうちから覚悟みたいのはあった。
長男になって、
千真がやってきて(今季は養成ギブス期間だったけど)、まな、仁とあとが控えてて、裕二が彗星のごとく現れ。
旬のFWが入るたびに、ベンチに甘んじるような状態には何度も何度もあって気持ちの折り合いの付け方を若いうちから知ってるとは思う。
しかし、上から点けられる火と下から火をもらうのは、ちょっと違う。
それでも、“いざという時はサカティがいる!”という存在でいてほしかった。

でも、この10年の間(その早いうちから)、サカティは野心を抜かれてしまってたのかもしれない、と。
むしろ、まだ引き止めるのは、サカティに酷なのではないかと思い始めていた。





サカティを一番心配したのはWユースのサブスタートの試合だった。大活躍らったけど、目はいっちゃってるし笑わないし、「やべ、本気で悔しかったんだ」と。あの時サカティのB面を見た気がした。出てこなかったなーあれから、B面。くそ、ひらやま、くっそ。でもB面泣きながら好きだった。
posted at 12/3 20:14:13

@k***** 安心するとともにだんだん「どーしたんだよ!それでいいのかよ!をぃ!いいんだぞ、はじけても」とも思った。ばぁーちゃん目線だからさー
posted at 12/3 20:08:24

@k***** あの頃のインタヴューは、久保の時とは別の意味でバクバクして口から心臓出そうでした・・・「ぐれーと!」とか
posted at 20:05:46

デビュー当時の(といってもかなり短い時間)のサカティを知ってる人間からすると、
サカティは、早い時点で野心を封印したというか・・・感度を弱めたのではないかと思ってる。
そうでなければ、長年のチームの補強や起用法に耐えられなかったのじゃないかと。
早野さん下では、あの“鬼プレス”の先鋒を担い、
桑原さんが監督の時、
『坂田はリードしていて試合を〆るには最適なFW』というような発言があって、
むちゃくちゃ激怒したのだけど、
サカティは求められるその役をかっちりとこなした。
その都度その都度、チームに求められることをこなし続けた。
それは、今季出場した試合も同様だった気がする。

サカティなにも言わんが、しょうじき正しい気がするよ。
posted at 12/4 00:29:08

報知のフライングや、選手ブログのエントリからはじまってしまった今回の戦力外騒動でも、
サカティは何も言わない。
『分をわきまえて』10年、このチームでやってきた。
眼の中に何べん入れてもいいぞ、っていう私のよーなものにとっては、
「わきまえすぎなんだよ、サカティ・・・・」とも思う。

サカティははえぬきである。
それも最後の“F”ユース出身の。
“F”が消滅した時、彼はすでに10代にして先の見えない絶望感を味わった。
マリノスユースに来ることは、実はとてもつらいことだったと。
それでも、トップで10年、勤めてくれた。

『ゴールすること』を、どれぐらい私たちはサカティに求めてきただろうか?
彼はFWである。そしてまたこれからもFWであり続けようとしている。



強烈にゴールを求められるチームに移籍してほしい。
私は、いちサカティサポとして、あのB面がもう一度観たい。
大胆不敵で、剥き出しで、ゴールだけを狙ってるような。
野心を取り戻せるチームに行ってほしい。
もぉ、その牙を隠していることはないよ。

願わくば、対戦でトリコロールにその牙を剥いてほしい。
その日を(たぶん誰よりも強く)待っている。

ありがとう、サカティ。

タグ:坂田大輔
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