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アジアカップは、終わってない! [Japan *]

すっかり、静かになりました。
確かに、優勝がノルマという大会ではありますが、
だからと言って、そんなに静かになってしまうと、困りますよ。

サウジ戦の3失点で、“DF崩壊!”の見出しが飛んでいたのは、
見ようとしなくても、普通に電車に乗ろうとする売店でもわかります・・・・。
「ほーかい、ねぇ・・・・・。」
中澤と阿部勇樹の2度の同点ゴール直後の表情を、みなさんはどう見ていたのでしょうか?
ふだんのJでも思いますが、
得点はFWだけの仕事ではないし、失点はDFとGKだけの仕事ではないはず。
(それでも3人は、責任を感じているのだろうし、「そこが本分」というのは事実ですが。)

アジアカップを見ていると、毎回、
「その国のサッカーだなぁ。」と、思います。
(W杯もそーですが。)
今回も思いました。
そして、広かったアジアが、「また広くなったのねぇ。」とも。
オーストラリア戦の時、
「なんだ?この感じ、なんか変だぞ。
あ、そーか、アジアカップなのにひいて守らないからか。」
と、思った人も多いはず。
ベトナムの徹底したリアクションサッカーと、
サウジの徹底したカウンター。
そして、その間のオーストラリア。
こんな多彩なチームとあたれるのは、アジアだけじゃないでしょうか?
そして、その中で、また、
日本も特殊なオリジナリティを持ちつつあるのも、確信は、できました。

サウジ戦に関しては、相反する感情が残りました。
↓の試合直後の感想で、“セオリー”、“決まり事”と書きましたが、
本当は、『哲学』と書きたかった。
でも、それは、『哲学』と呼べるほど、まだ成熟してはなく、
だからこそ、アジアのチャンピオンを逃してしまったのだと思います。
日本のやろうとしているサッカーが、ベトナムやサウジのサッカーよりワールドレベルだ、進んでいると、
そりゃあ、思いたい。
が、えてして、エレガントなサッカーは、勝ちを逃す。

岡ちゃんがマリノスでやろうとして、完成できなかったこと。
03年の優勝の時、他チームの監督から「あのサッカーに負けたのが悔しい。」と言われたのを覚えています。
04年のテーマ、そこからの脱却でした。
苦しみながら、新しいことに挑戦し、なんとか向かえたCS。
そこで、やっぱり、勝ちにこだわった。そして、優勝。
岡ちゃんやうちの選手たちは、次の年も進化を目指したし、
岡ちゃんが去った今も、それは続いていて、
それでも、勝つことにこだわった03年以上の結果は、なかなかでない。
03年の優勝やサッカーは、ある意味、坊ちゃんが移籍したからできたことかもしれないと、思っている。
坊ちゃんがいた時、よくシンプルなサッカーをするチームに負けて、
「なんで? なんでなんだよぉぉぉおお。」と。

サウジのサッカーと、日本のサッカー。
どっちが新しいとか、そーゆーことじゃ、もうない気がします。
もう、目指すところの問題です。
カウンター発動!に拍手するか、相手を欺くよーなパスワークに、ぽーっ、とするか。

サウジ戦の失点は、
後半残り10分のあのぎこちないパワープレーと、同義語です。
『アジアで勝ち抜く』という準備は、あきらかに不足していたのだと思います。
それは、ほんとうに残念なことでした。
しかし、それが、『世界と対等に戦うためのオリジナリティの形成の過程』で、
それを、あの時点まで捨てなかったことは、反対に期待していいことなのかもしれません。

でも、やっぱり、
中澤と阿部勇樹のあの姿勢が、あの、なりふりかまわなさが、
前線に伝わっていたかどうかが・・・・・疑問です。
負けた試合の2ゴール。
でも、これは、ただの2ゴールではないです。
これから、日本のオリジナリティを追求し、強くなるために、忘れてはいけない2ゴールだと、
私は、思います。

題名とかけ離れましたが、
決勝は、中東対決になりました・・・・。
まず、それが残念でなりません。
日本・韓国が引率してきた東アジア。
準決勝で、揃って中東のチームに負けたのです。
アジアは広い。
中東、東アジア、東南アジア、そして+オセアニア。
その中のトップを、やはり獲りたかった。
(決勝は、強くサウジを応援します。サッカーの勝利で犠牲者を出すところに、
これ以上の勝利は、してほしくないからです。)

明日は、3位決定戦。
3位決定戦でも、相手は韓国です。
東アジアの伝統のダービーです。
東アジアのトップも逃すようであれば、
「その哲学とやら、なんぼのもんだ?」と。
どんな状況でも、気持ちで勝負してくる国です。
気持ちのない哲学に、伸びしろは、そうそう期待できないです。

いろんな意味で、アジアカップは終わってないのです。
だから、いきなりフェイドアウトされると、困るわけです。
日本の強いオリジナリティに期待する人には、
しっかり観てほしいと思うし、
私も、1プレー1プレーを絶対に見逃さないつもりです。






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