SSブログ

マリノスが好きな“いち個人”でしかないです。 [Marinos *]

年に何度か、“サポーターって何よ?”と、自問自答する時間があります。
今日も考える発端がありました。
「そんなんだったら、“サポ”ぢゃなくてもいいし。
“マリサポ”の称号がほしくて、マリノスが好きなわけじゃあないし。」とか、ちょっとやさぐれてもみたり。

toricoballine3.jpg

糧を得てきた業界が業界なので、
“ファミリーツリー”みたいなのに、異常なほど嫌悪感があります。
「あ、わたし〇〇さんと友だちぃ。」みたいなのが、ステイタスになるよーな世界。
「ぢゃ、お前はどーなんだよっ?何者なんだよっ?」ってやつです。
つながりたがるコほど、自分で何も考えていない。
「〇〇さんが、あんたのことけっこうお気に入りらしいよ。」
「〇〇さんにごあいさつしておいたほうがいいわよぉ。」
な、なんでだよ?知らない人だし。
そんな世界の味気なさや意味のなさに直面することが多かったので、
どっかのグループ的なものに所属するというのを避ける癖がつきました。
かってに“ひとくくり”にされたり、
「〇〇君とお知りあいなんですよねぇ。」的になってたりが、ほんとに・・・・。
表の笑顔とはうらはらに、裏で下品なお言葉をもらっていたり。
ちっちゃい頃から対人関係に過敏なところがあったので、
神経すり減らしながらも折り合いをつけてやっているところもあった。

00年から横浜に通いだして、
“ほぼ単独行動”だったのは、そーゆー心理背景もあります。
もちろん、それは外から見た偏見でしかなかったのは、今になってわかりますが、
Jリーグの近くない人などは、そんな見方もするのだと思います。
うちの妹などは、サポたるもの“ユニ着て跳ねて旗振って先輩にごあいさつして派閥争いして生活は二の次で”、
というイメージがやっぱりあるので、「こっわぁーーーーー。」みたいです。

左カラムのリンクに malicia web があることは、お気づきの方も多いと思います。
ど初心者にもかかわらず、はじめに飛び込んだのがmaliciaであったことが、
今では「こわいもの知らずぅぅぅ。勇気あるぅぅぅぅ。なんて厚顔!」ですが。
ここの掲示板で遊ばせてもらってた数年間は、私にとってはとても貴重な時間でした。
サッカーの、チームの、どこを観るのがおもしろいかどんな見方ができるのか、を教えてもらった時間でした。
拒みもされなかったけど、「よーこそ、よーこそ」的なこともなく、
それが逆に信頼できたとゆーか。
わからないことはちゃんと教えていただいたし、
甘い事を言ってしまうと、ま、一喝されたこともあり。
一番は、「それぞれの見方があって、楽しみ方あって、それでいいんだよ。」ってこと。その自由度。
そして、マリノスのスタンドでは、それがちゃんと許されるってことです。
ただ、そこには、
「チームには、こうあってほしい。」っていうのが根底に必ずあった。
第三者に対して、強い要望を持つというのは、その対象を愛しているからにほかならない。
いつも“他人事”ではなかった。
その“真ん中の真ん中”を教えていただいたサイトなので、
しばらく書き込みをしていない今でも、敬意をこめてリンクさせていただいてる。

そこからは、“自分の見方や楽しみ方を強くする日々”で。
緊張しぃっていうのもあって、“ほぼ単独行動”。

ハマトラSNSの存在は知ってました。
けど、登録していただいたのはこの5月です。
きっかけは、
「10年間、クラブに楽しませてもらってばっかりで、シーチケ代を支払うぐらいで、
ユニは着ないし、グッズもばかばか購入しないし。
クラブのためには、実際、何もできてないかもな。何かできるかな?」と、思ったことで。
まぁ、いろんな人がいていろんな議論があっての様子は、
ほんとにトリコロールのゴール裏そのままで、ほんの1週間そこいらでは右も左もわからない。
ただ、“何かクラブのためにできるかもしれないこと”をキャッチするのはとてもいい。
(誤解をおそれずに言えば、)“良質なツール”です。
横につながることで、ひとりひとりの想いや力を結集することもできるだろうし、
FMBHもハマトラSNSも、その存在があることは、マリサポにとってはある意味“宝”だと思います。
意見を示してみる、交換する場があるっていうのも、とてもいいことだと思うし、
それぞれが次々にあげる日記を見てると、
自分とは違う考え方の人がたくさんいることもわかる。

それぞれがそれぞれのスタンスで考えてる事も違う。
でも、それがあって普通のことで。
その幅を認めあう事が、
7万人キャパをホームに持ち、“こだます手拍子”を起こしえる、
“美しくて”“サッカーを知っているからの抑揚”を持ったマリノスのスタンドを作るのだと思ってる。
違う意見を眼にして、自分の考え方やスタンスを再度考えてみる機会にもなる。

それぞれが真剣ゆえに、たまに衝突もある。
突発の怒鳴り声とか、感情剥き出しのぶつかりあいとかに超ストレスを感じて過呼吸起こしてしまう私が、
バクバクしながら、
(ネット上だけど)拝見したことも幾度となく、ある。
(ほんと、眠れなくなります・・・・し。)
一方が一方に「もっとこうしたい。」というのがあるのなら、
敬意をもって意見を提示するほうが、目的には近づくと思うのだけどな。
(きれい事に聞こえたら申し訳ないけど、)
マリノスを勝たせたい、楽しみたいというところは、誰もが同じはずなわけだし。

不特定多数の人間の集団がサポーターとくくられる。
ピッチへの気持ちを伝えるための術としてイニシアチブをとるのは必要だと思う。
でも、「こーじゃなきゃ、サポじゃないだろ?」があまり強くなるようであれば、
私は“マリサポ”じゃなくてもいい。
根本は、マリノスが好きな“いち個人”でしかないです。

それぞれが、それぞれの価値観や美学を持って、
生活との折り合いをつけて、
ひとつチームをみつめてる。
SNSに登録してなくても、ユニ着てなくても、グループに所属してなくても、
マリノスが好きで、他人事には思えなくて、応援している“いち個人”はいっぱいいる。
(むしろ、そういう方のほうが大多数かもしれない。)
どこまでをサポと呼ぶかも本人しだい。
ただ、サポに特権なんてない。ステイタスやランクなんてまったくない。
冷たい言い方に聞こえるかもしれないですが、真ん中にチームありきの、最終的には“個人”だと思う。
強い“個人のクラブへの想い”とそれぞれへの敬意なくして、強い紐帯などありえない。

最終交渉の段階に入ったらしい移籍は、(実現すれば、)
スタンドにこれまで以上の幅を連れて来る。
その波をしっかりクラブの地力にできるかどうかも、
今スタンドにいる私たちのスタンスによるところは大きいと思う。

toricoballine3.jpg

明日、土壇場のナビスコ予選・アウェイ新潟。
いてもたってもいられなくて駆けつける人もいるだろうし、
駆けつけられなくても、スタンスは違っても、
「勝ってこいよ。」「何かちゃんと掴んでこいよ。」と、
想いを寄せている人は、みんな“マリサポ”だと、私は思います。
逆に現地にいても、そこにプライオリティをおけない人は・・・・・どーなの?

・・・・・・・ほんと、毎度長文でごめんなさい。みなさんお忙しいのに。
そんなに深刻になることでもないんだろうけど、
長く長ーくチームを見つづけて、チームをよーく知っている方が、
ちょっとしたキッカケで、スタジアムにいらっしゃらなくなったり、
来ることが億劫に感じたりられるのは、「いやだなぁ。」と、思いました。
それだけのことです。 

コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

コメント 14

仁

ブログになる前からたまに読ませていただいています。

>第三者に対して、強い要望を持つというのは、その対象を愛しているからにほかならない。
>いつも“他人事”ではなかった。

心から同意です。なんでこんな当たり前のことが分からないんだろう、と思うのです。

できれば、掲示板で書いて!、、、とは言いません(笑) 実は僕もかなり面倒になってきました。
by 仁 (2009-06-03 08:41) 

raichi

コメント、ありがとうございます。
私は、もっともっとサッカーをちゃんと観られるようになりたいです。
選手の1プレー1プレーにどれほどの意味があるのかを見落とさずにちゃんと拍手や声援や、プレーにリンクした反応ができるようにしたい。
そういう観客の眼が、プレーヤーを育てるし励ますことができるし、クラブのワクワクするサッカーを作っていくと思ってます。
その反応が、ゴール裏の迫力に重なっていく事が、マリノスのスタンドの進んでもらいたい方向と思ってるので。
だから、もっと知りたいと思う。
(サイドチェンジにさえ反応できなかったところから、それを教えてくれたのがmaliciaの掲示板でした。)
仁さんが、ご自分のブログやSNSの日記で自分の足で眼で拾ったことを丁寧に書いてくださっているのは、私にとってはとても貴重なものです。
これからも、追いかけます(笑)。

掲示板に書いては消して、消しては書いて消して、でした。
今は“火に油”というか・・・・・。
私のようなものが、「こわくて書けません」(いや、正直なところです。)状態になってることが、あまりいいことではないと思うんですよね。
自分の思うことが言えない雰囲気というか。

ここに書いただけでも吐きそうです・・・・今。
(言葉って、曲がって届きやすいので。)

新潟戦、観れないですが、
両サイドから痛快に前に進めて、そこから結果が出ることを願ってます。
あ、あと、こーきち君が“ちゃんと伝えたい欲”を持ってくれることと。

by raichi (2009-06-03 09:14) 

北

私も最近のマリーシアの掲示板を見ていて、とてつもない嫌悪感、違和感をおぼえます。でもうまく言葉で表現できないので、ROMのままです。私もマリ「サポ」じゃなくていいや、とかなり面倒な気持ちになってます。
昔、新子安の会議室で何度か「サポ」の方々とお話ししたことがありますが、あのときの違和感と同じかも。
選手の良いプレーに反応する、その反応が選手は嬉しいからまた良いプレー、良い試合をしようと思う。悪いプレーならその逆。そういうことなんじゃないかと思ってたんですがね。
所詮なにやったって主役は選手、サポは脇役。自分達を過信しちゃいけません。お邪魔しました。
by 北 (2009-06-03 12:50) 

raichi

北さん、コメントありがとうございます。
「もぉ、めんどいなぁ」と知らないふりも決め込めるのですが、
盛り塩やった身としては、やっぱり気にかかり、
長くチームと添ってきた人がひとりでもスタジアムからいなくなりそうなのはイヤで、
でも、あそこに今書き込むのは、ますます混乱しそうだし、
で、吐きそうに緊張しながらも思うところを自分のところに書いてみたんですけど。

それぞれに理想のスタンドっていうのはあると思うんですが、
システムや戦術と一緒で、
今スタジアムにいる人たちの資質とか特長とか考えての具現化ができればいいのになぁ、と思うんですよね・・・・。
「意見があるなら入って来いっ」なんでしょうけど、
あそこに今入っていけない人たちのほうが、大部分な気がする。

いや、でも、今日は試合当日なんで。
そっちに念送ることに集中します。



by raichi (2009-06-03 13:17) 

しなり王子

こんちわ!張本人です!

このブログ、毎回楽しく読ませて頂いてますので
少々罪悪感もあり、まずは謝りたいと思います。

「三ツ沢は、見抜く。 ~スタンド編」で書かれていたことなど
非常に共感できたし、全体的に漂うポジティブな雰囲気が好きです。

確かにマリーシア掲示板でのオラは凶暴そのものですが
それも、マリーシア掲示板でネガティブなマイナスシャワーを浴び続けたせいと
ちびっとだけ理解をいただければ幸いです。

オラの主張の核となるのは、まず第一に
「○○しないやつはサポじゃない」
ということではなく
「サポートってのは上限も下限もないけど
各自のペースなりに向上心を持たないとダメじゃないかな」
ということです。
特に、マリーシア掲示板の面々は経験豊富なマリサポであり
クラブに対して非常に厳しい注文を課しているわけですから
自らも、多くのことを要求されることを自覚しなければならないでしょう。

それともう1つ。サポーターはサポーター同士でもっと要求しあうべきだということです。
選手同士でもそうですよね。黙々と、あるいは和気藹々と練習するだけでは
上達しません。他人に要求し、自らも要求される、
その切磋琢磨がサポーターの限界値を上昇させるのだと思います。


ただ、こんな体育会系の考え方を万人に押し付けられるわけもなく、
これはそういうのが好きな人がやればいいと思います。
サポートってのは文化活動ですからね。
by しなり王子 (2009-06-03 15:04) 

raichi

しなり王子さま、コメントありがとうございます。
丁寧に噛み砕いて書いてくださったので、
ものすごーーーーく納得しました。
なんか、ぱぁーーーっと明るくなってきましたよ。(笑)
うれしいです。

実際、要求がないと自らのスタンスを考えたりすることもないですし、
意見を提示する事は大切なことだと思います。
ROMってた私も、これを機会に自分のことも考えたんで。
ありがとうございます。

ほんと、でも、心臓に悪いし、安定剤必要になってしまうので・・・・
そこだけはご考慮、・・・・・・最初っからされてるみたいですね。
しつれいいたしました。

コアなゴール裏にぶら下がるだけじゃないように、
ちゃんと自分の意志をもって参戦いたします。

新潟戦K.O.まで3時間半。
念、ためてます。

by raichi (2009-06-03 15:31) 

sono

私は友人に《マリサポ》と言われるたびに「サポじゃないから」と答えていました。それは離れていてなかなか試合に行けないことだったり、自分は何も知っていないし何もできていない、ただ好きなだけと思うからでした。掲示板という媒体が恐くて苦手なのですが、2年ほど前勇気を振り絞って飛び込んだ某掲示板で「マリノスを愛する気持ちがあればサポーターだよ」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。それが切っ掛けで少し変われた気がします。とは言え、事あるごとに《自分にできること》そして《自分がどうしたいのか》を考えずにはいられません・・・・。匿名性の高いネット世界においても人見知りな私は正直こちらにコメントを書くのも勇気と時間が必要でした。raichiさんが受け入れてくださってることに感謝しています。たぶん調子にのってまたお邪魔してしまうと思います・・・・そのときはよろしくお願いします。
by sono (2009-06-04 02:20) 

raichi

>《マリサポ》と言われるたびに「サポじゃないから」と答えていました。
その感覚、すごくわかります、ほんと。
でも、好きだしね(笑)。
私だって、記事を一個上げるたびにクラクラするぐらいキンチョーしてます。
でも、書かずにいられないのは、マリノスに囚われちゃってるからです。
人って、実は“なにかに囚われること”で、実は生きる事ができるような気がします。
マリノスに囚われたことを、しあわせだと思いましょーよ。素直に。

6/7の想いの飛ばし所はりすっこ公園競技場です。
“ニータン圏内”から、私に向かって飛ばしてくださいね。

あ、余裕があればミーヤちゃんを撮影してきますから。
(余裕・・・・なさそー。)


by raichi (2009-06-04 02:45) 

sono

ありがとうございます(泣)マリノスが在ること、こうしてマリノスに囚われていること、素直に幸せだと思えます!raichiさんに出逢えたことも同じく。自分で気付いてませんでしたが少々弱っていたみたいです。でも元気になりました!6月7日14時!ポッケに忍ばせたマリノス君を媒介にしてraichiさん@りすっこ公園競技場まで念を飛ばします!あ、ミーヤの件は隅っこで・・・・大事な試合ですから。
by sono (2009-06-04 09:57) 

raichi

>ポッケに忍ばせたマリノス君
これが、ちょっとうらやましいかも。
by raichi (2009-06-04 11:29) 

あきぞう

出遅れたタイミングですいません。

raichiさんの感じていること、緊張感が、ひとつひとつ自分にどーなの?って問いかけられているようで、私もどきどきしてます。
自分がブログから離れてしまった理由のひとつでもあるので、なおさらなのかもしれません。
自分にとっては、ブログの再開が小さな小さな一歩になればいいかなという思いだった時、raichisさんのコメントが本当にうれしかったんです。

あらためてお礼の気持ちを込めておじゃましました!


by あきぞう (2009-06-04 21:20) 

raichi

お礼とか、とんでもないですっっっっ!
私は、あきぞうさんのブログの再開が、ものすごくうれしかったです♪
あきぞうさんの“チームをめいっぱい受け止めよう”とする感受性が大好きです。
続けてくださいね、ブログ。
今日の記事も、じわーーーーーっと来ました。
また、おじゃまします。
by raichi (2009-06-04 21:48) 

あきぞう

うわーっ。すいません!
raichiさんが複数形になってました。
どこまでも詰めの甘いやつですが、これからもよろしくお願いします。
by あきぞう (2009-06-04 22:21) 

raichi

へーきです、へーきです。
私もあきぞうさんのお名前をまちがって入力して、一晩気がつかなかったことが・・・・いまさらで、ごめんなさい。
こちらこそよろしくお願いします。
by raichi (2009-06-04 22:37) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。