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ピッチの自立か?監督の孤立か? [Marinos *]

鹿島戦の録画をやっと観る。
現地で観て、結果がわかっている試合を録画で観て、
これだけ“息のつまる”試合もめずらしい。
たまたま、現地にいた“どちらのファンでもないサッカー観戦者”の日記に、
『よくある淡々とした試合』という表現を見つけたが、
あの試合がそう見えるのであれば、
“愛するチームがあって応援できること”が、ほんとうにしあわせだと思った。
メイン2Fからでも、そのしのぎを削る感じはビシビシ伝わってきたが、
テレビ観戦の特権である選手の表情などを見ると、
「あぁ、これは、そーとーの極限緊張だったんだなぁ。」ということもわかりました。

中澤佑二の試合であった。
去年末からずーっと、
ありあまる期待から「本調子じゃあないなぁ。」と、ここでも書きつづけてきましたが、
鹿島戦は“真骨頂”。
相手が絶賛ルーキー大迫と押しも押されるMVPマルキということもあって、
プレーヤーとしての気合もいつもの倍だったのだろうけど、
イエローカードもなくことごとく止める。
あれだけ集中続きで、不用意なクリアもなく。
“しかけてもしかけても止められる”DFというのは、相手のリズムを崩し、戦意を喪失させる。
マリノスDF陣の真髄である。

佑二のすごかったのは、“いちプレーヤー”として、にはとどまらず、
終盤『ここは全員で守るから。』を、徹底させたピッチ内での指針力。
後半30分近く頃に「(動きが)止まった・・・・・やばい、一気に来た。」と、
私がメイン2Fでガクガクしていた頃だと思われる。
あそこからの鹿のすごさを痛いほど知っていて、
その時点でのかもめの疲労困憊状態と、ここまでの“悪い癖”を判断した『ここは全員で守るから』。
マツも上がりを自制。
『なにがなんでもここから1点獲る!』を後ろから浸透させるのは、マツの右に出るものはいないが、
『ここは全員で守るから。』を示すのは、ある意味とても勇気のいることで、
それを迷わずやったのが、佑二だった。
2人の総大将の攻守のバランス。
(ここは、2人でその指揮の役割を認識しておいたほうがこの先のためになると思う。)
相当の疲労が残ったはずのホイッスル後、
余裕の笑顔で味方を労い、興梠を労い、小椋と修正の会話を交わし、
ミックスゾーンでは相手ルーキーFWをたたえるところまでも含めて、
“ザ・パーフェクト・中澤佑二”であった。
完全な復活。「その佑二を待ってたんだよぉ。」

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試合後の各選手コメントは、一様に『(くやしいけども)このドローはOK』である。
サポもだいたいがそうである。
ただひとり、『まったく満足していない。』のは、こーきち君。
真意のほどはまったくわからない。
マスコミ向け?とも考えられるが、
選手がこれまた一様に
『監督は攻めるって言ってたんだけど(あの時点では無理)、引き分けでOK。』と言っているのを読むと、
これまた、はたしてどーなのか?と思う。
“ピッチの自立”を促すための策だとしたら、
「どこまで策士・・・・・。」なのだが、

もし、策でもなんでもなく『とにかく行け、高級カウンターで獲られてもいいから行け。』という事なのだったら、
佑二の判断と選手のプレーは、造反になってしまう。
三ツ沢で『繋げ』と指示した直後に、
兄のスペースにロングボールを出した健太も、それをみごとにドリブルで自ら決めてしまった兄も、造反。
神戸戦の4得点は、繋いで崩したわけではなく、
(ハードなプレスあってこその)隙つきと個人能力。

ドロンパは麻布の“シティだぬき”だが、
うちのこーきち君は、いったいどこまでのたぬきなのだか、まったく見当もつかない。
“欺くにはまず味方から”レベルまでのたぬきなのか?
これでピッチの自立が促されて、トリコが精神と判断でより強いチームになっていくのなら、
私は喜んで欺かれてもOKだが、
賢いたぬきには“品位と愛嬌”は必須だと思うんだけど、どーでしょーか?
続投時も心配はしていたが、
こーきち君、言葉の選択とはずしテクにおいて、どーにもあぶなっかしい。
兄の交代について「息が上がっていたようだったから」は、
「あの時点で功治は充分に仕事を仕上げてた」ぐらいに言えるだろうと思うのだ。
“品位のなさ”はよけいな敵も産むよ・・・・下手をすると。内にも外にも。
“わかりにくさ”は、チカラの集約を妨げることにもなるし。

toricoballine3.jpg

楽しみにしていた『エルゴラ』の月曜レヴューは、
根底に「しっかりやれ、マリノス」よりも「大丈夫ですか?木村監督。」が。
いったいどこまで悪感情もたれちゃったんだろうかぁ?
(〇ッカンの冷遇っぷりも、このあたりが原因なのでしょーか?)
前号は「功治かわいさに、なにもそこまで・・・・。」だったのだけど。
言っても、こーきち君もわかばマークですし、チームに育てられている感じもあり、
要求はあっても、サポは『ちょー不満』までに至ってないし、
チーム内でそのあたりは解決していってくれると思うので、
(愛情あっても外からは)お手柔らかにお願いしたい所存です。
ほら、たぬきの上に意地っ張りなところがあるみたいなので、
その反動も心配なんで。
鹿戦も千真より功治が先に交代って見方もできたのだけど、
どんな時でも「そこまで言うなら残すぞ」的になっちゃうと、すんげー困るし。
わかばマーク監督に固執しないで、
うちの選手の今季の事細かな成長っぷりに、目を向けてあげてください、ぜひ。
そのほーが、うちのチーム、育つと思うんで。

『~(横浜FMが)何で上位に行けないのか分からない』
興梠!グッド・コメントぉ!
(さすが、紳士監督がいるだけある。)

タグ:中澤佑二
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