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“自分たちらしいサッカー”にギャップはないか? 2 [Marinos *]



『2点獲られたら3点、3点獲られたら4点獲る』
この方針に、抵抗なく心躍る既存のマリサポは・・・・・どれぐらいいるのでしょーか?
そして、そこに選手の本意統一はできているのでしょーか?

『2点獲られたら~、3点獲られたら~』
「複数点許している時点で、“うちらしく”はないよ・・・・・。」と、私は思う。
試合を現地でも中継でも観てなくて、スコア速報とかで見てたとして、
「2失点?な、なんかあったか?」
「3失点?・・・誰か負傷退場か?」
「4失点?・・・・・・・・・・・・・・・。」のレベルです。
開幕戦、昨日の柏戦と、ホーム2試合で7失点にこれだけ“泣く”のは、マリノスだから、です。
(これが川崎や広島、ガンバであれば、ショックはあろうけど「次、次っ!」という切り替えは、うちより早いと思う。)
それは、ピッチも同じではないのか?
昨日、3-1の折り返し、ハーフタイムにこーきち君は
『守りに入るな。もう1点で決まる、もう1点取る気持ちで積極的に行こう』と指示し、
『ただ選手は、毎回言うように指示どおりに動いてくれたので、』
そーだろーか?
スタンドから観ていても、「え?守るの?攻めるの?」という時間が長かったし、
第一、こーきち君本人の采配が・・・・・・どっちつかずじゃないのか?

なぜ迷いがあったか?
私は、ハーフタイムの時点で「よし、あとは守備80%、チャンスがあれば獲りに行けぇ!」と思ってました。
その意識で、「え?」と、後半のピッチに戸惑いました。

それは、トリコロールに脈々と続いてきた“堅守のDNA”が発動しているのだと思う。

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「いつも“1-0”で勝ってください。」などとは思ってないです。
ゴールなんて、何点獲れても気持ちがいい。
2-0<3-0<4-0、最高です。
しかし、その0の位置に、1ならともかく、2とか3とかは、・・・・・・・・いただけない。信じがたい。
“堅守のDNA”の範疇外なので。

1-0のすばらしいのは、“1点への敬意、愛情”です。
サッカーという競技において、1点獲ることがどんなにたいへんなことか。
(だから、おもしろい、とも思う。)
日々の練習や、試合の時間内の個人個人のプレーの結実がゴール。
その1点への執着。
1-0の試合をものにできるチームは、1点の重みを知っていると思う。
だから、好きだし、誇りにも思う。
トリコロールは、そういう勝ち方を長いことしてきた。
味方の1点への敬意が、“堅守のDNA”を築き上げてきた。

テツが『リーグ最少失点』を堂々と目指するのも、
「うわっ!佑二、股関節切れちゃうよ」ぐらいに足を伸ばすのも、
勇蔵がガッツリあたりにいくのも、
マツがピッチの端々まで危機察知電波をはりめぐらすのも、
馬場ちゃんが中盤で立ちはだかるのも、
味方の1点を、子供のように大事に想うからだ。
DF陣だけではない。
兄や健太が、最終ラインまで走って身体を張るのも、
サカティやジロちゃんが、「もぉ、いいよ・・・もぉだいじょーぶだから。」っていうぐらいチェイスかけまくるのも、
やっぱり、味方の1点を、子供のように大事に想うからだ。
サカティが、FWというポジションで『昨シーズン1ゴール』という評価に耐えている痛みも、そこにある。
それは、ここまで在籍してきた選手の身体にも脈々と植え付けられている。
オオシ、ハユ、大ちゃん、アキ、上野・・・・・。

『後半は、守りたかった。』それが、私の正直なところです。
前半の“結実”3ゴールを、勝ちにつなげるために。

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ブランディングをする時に、何もないところから考える創造はむずかしい。
その際、ブランドルールを作るという方法がある。
たとえば、
「どんなに流行っても、うちではピンクは展開しない。」とか、
「アイテム構成比として、デニムは50%展開する。」とか、
「ショップスタッフは、3枚以上重ね着しない。」とか。
そして、それは、ブランドスタッフの本意にしたがったものではなくては意味がないし、守られない。
マリノスに最低限のルールを、私が設定していいのなら、
『どんな試合も、複数失点は許さない』。
GK、DFだけではなく、ピッチ全員、ベンチ、スタンドまで、
全身全霊かけて、2失点めは許さない。
それは、Jのクラブの中で、
トリコだからできる、トリコだから「冗談でしょ?」と笑われたりしないルールになりえると思う。

その上で、逆にノンストップ・アドレナリンで複数点を獲っていけるのであれば、
それは、確実なチームの成長になりえるような気がします。

週があけて、チームは柏戦を観ながらミーティングするんだと思う。
(残念なことに、そこに佑二はいないけど。)
そこで、『後半、どう戦いたかったか。』を、話し合ってみてもらいたい。
選手だけじゃなく、監督、コーチを含めて。

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フクアリ決戦は1-1のドロー。
川崎サポは、「どーして?“1点ちか”獲れなかったのだ・・・・。」と、蘇我から帰ってくることだろう。
それは、“川崎だから”。
うちがもし、川崎の立場だったら、
「どーして、開始早々のあの1点、許したんだろう?」もしくは、
「あのFKで“せめてあと1点”だけでも・・・・。」と、蘇我から帰る。
それは、“マリノスだから”。
それが、積み上げられた“らしさ”だろう。




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