2001年10月27日 聖地・国立 [J LEAGUE *]
08ナビスコカップファイナルは、大分トリニータ、初タイトルで、ビクトリーニータン。
(やっぱニータンは、社長に似ているよ。血縁?)
「カメナチオ、伊達じゃないわ。」の結果。
海外リーグより実力が拮抗しているからといって、Jでのタイトルを獲ったチームというのは、数えるほどで、
県リーグから始まった大分が、代表を輩出するまでになり、タイトル奪取。
勇気づけられたクラブはたくさんあったと思う。
今出ている『Number』の
シャムスカ君の特集を読んでも、トリニータの“熱の伝導”によるチームの成り立ちがわかる。
このタイトルは、トリニータにまた力を与えることだろう。
Jの各チームは、生い立ちがいろいろで、
それが、チームカラーの根底になっていたりする。
大分のような地方のチームは、関る人たちの物語が浮き彫りになって、
それがプレーに出て、人を感動させる。
うちは、あきらかに生い立ちが違う。
いつもいつも“名門”という言葉がついてまわるし、低迷すれば、その言葉とのコントラストが強くなる。
“持たざるチーム”より(ほんとに“持っている”のかはあきらかではないが、)“持てる(とされる)チーム”の道は、
実は、期せずして複雑で、シンプルにシンプルに前に進むことがむずかしかったりもする。
うちにも、関っている人たちに熱がないわけではないし、やっていることは同じなのだが、
大分のようなチームの躍進をみていると、眼鏡が曇らないだけ、時々、とてもうらやましくもなる。
東戸塚の、コートを1面とったらいっぱいいっぱいというトレセンが、
ことのほかなつかしく胸に迫ってきたりする。
私自身は、マリノスが、“名門だから”、“350万都市の首都圏のチームだから、”
“いつも常勝でなくてはならない”“いつも優勝圏内でなければ”、という気持ちは、ない。
大事なのは、1試合1試合で、選手たちが楽しそうに真剣にそのチカラを十二分に出そうとする姿。
1試合そしてまた次の1試合と、確実に成長して、個のチカラが繋がってチームになっていく過程。
(逆に、つらそうに試合をしている時が、一番、観ていてもつらい。)
そのプレーの結実が、勝利やタイトルであることも、わかっているから、「勝たせたい。」と思うだけだ。
(だから、クラブには、選手がサッカーに邁進する姿勢に水をさすようなことだけはしてもらいたくない。)
どこのチームのサポも、根本はそこなんだと思う。
大分のサポも清水のサポも、うちのサポも。
しかし、それぞれのクラブがそのクラブらしく選びとる道は、
ひとつとして同じ道はないはず。
大分には大分の、マリノスにはマリノスの道がある。
だからこそ、おもしろいのだと思います。
それぞれの選ぶ方向性が明確に、クラブにかかわるすべての人たちに浸透している時、
チームは結果を残せるのかもしれないです。
そのマネージメントが、サッカークラブの仕事。
青とオレンジで満席の国立を観て、
Jリーグがあること、マリノスもそこに所属していることの幸せを感じたのでした。
大分トリニータ、初タイトル、おめでとぉ!
****************
私が、直接スタンドで経験した結実(タイトル)も、ナビスコカップでした。
01年、残留争いの最中、14位のうちと三冠を狙う1位のジュビロとのファイナル。
大分の初タイトルを観たあと、何年ぶりかで、ビデオを観てみた。
奥、福西、名波を欠いているとはいえ、
うちは、残留争い中の野戦病院状態だったし、
直前のリーグ戦で、ヨシカツを“神がかり”移籍で送り出し、
エノが、ほとんどデヴュー戦同様だったので、実力差は明確。
前半は、互角に観えるぐらいの戦いをしたものの、
後半は、こっちのスタミナ切れで、じりじりじりじりジュビロが不気味な力をみせはじめ、ほぼ防戦一方。
坊ちゃんでさえ、守り一徹。
放送ですっぽりカットされている延長戦が、実は、一番しんどかった。
(放送はTBS、時間差の録画中継で、国立から戻ったらまだやってた。
45分の間にCMが3本もはいる・・・・)
あまりのつらさに「もぉ、いいよぉ。じゅうぶんやったよ。」と、直視できなかった10人(オニク退場で)の延長戦。
そこをも乗り切った結果、
ヨシカツの置き土産“神がかり”がエノにのりうつり、PK3-1。
つらすぎた01年の最良の日だった。
当時は、「ナビスコのカップと引き換えに、リーグ戦の勝点3くれないかな・・・・。」と、
ブラックなことを思っていたが、
あのタイトルがあったことで、最終節で残留できたのではないかと、今になって思ってます。
『目の前の試合に、今できる精一杯のことをやる。』
シンプルにできたからこそ、獲れたゲームだった。
PK1番目の坊ちゃんと大神の駆け引き。
ルーキーイヤーで大胆不敵でこわいもの知らずだった2番目のサカティと、PKから帰ってくる選手を手を広げて迎えたマツ。
あいさつもそこそこに、ゴール裏にガッツポーズで走ってくるマツ。
そして、歓喜のゴール裏。
この時、坊ちゃんはスタンドにスパイクを投げ入れ、そのあとはソックスでぺたぺた歩いていたし、
すでに残留金髪になっていたハユやナオがスーツであらわれた事で、
“ホストクラブ・マリノス”みたいなってて、涙目で大笑いしたなぁ。
****************
そして、今日、あと11時間後には、新たなタイトルへの試合がK.O.。
元旦の国立を、私は、まだ味わった事がない。
今年のチームに、連れて行ってほしいと、願ってます。
(やっぱニータンは、社長に似ているよ。血縁?)
「カメナチオ、伊達じゃないわ。」の結果。
海外リーグより実力が拮抗しているからといって、Jでのタイトルを獲ったチームというのは、数えるほどで、
県リーグから始まった大分が、代表を輩出するまでになり、タイトル奪取。
勇気づけられたクラブはたくさんあったと思う。
今出ている『Number』の
シャムスカ君の特集を読んでも、トリニータの“熱の伝導”によるチームの成り立ちがわかる。
このタイトルは、トリニータにまた力を与えることだろう。
Jの各チームは、生い立ちがいろいろで、
それが、チームカラーの根底になっていたりする。
大分のような地方のチームは、関る人たちの物語が浮き彫りになって、
それがプレーに出て、人を感動させる。
うちは、あきらかに生い立ちが違う。
いつもいつも“名門”という言葉がついてまわるし、低迷すれば、その言葉とのコントラストが強くなる。
“持たざるチーム”より(ほんとに“持っている”のかはあきらかではないが、)“持てる(とされる)チーム”の道は、
実は、期せずして複雑で、シンプルにシンプルに前に進むことがむずかしかったりもする。
うちにも、関っている人たちに熱がないわけではないし、やっていることは同じなのだが、
大分のようなチームの躍進をみていると、眼鏡が曇らないだけ、時々、とてもうらやましくもなる。
東戸塚の、コートを1面とったらいっぱいいっぱいというトレセンが、
ことのほかなつかしく胸に迫ってきたりする。
私自身は、マリノスが、“名門だから”、“350万都市の首都圏のチームだから、”
“いつも常勝でなくてはならない”“いつも優勝圏内でなければ”、という気持ちは、ない。
大事なのは、1試合1試合で、選手たちが楽しそうに真剣にそのチカラを十二分に出そうとする姿。
1試合そしてまた次の1試合と、確実に成長して、個のチカラが繋がってチームになっていく過程。
(逆に、つらそうに試合をしている時が、一番、観ていてもつらい。)
そのプレーの結実が、勝利やタイトルであることも、わかっているから、「勝たせたい。」と思うだけだ。
(だから、クラブには、選手がサッカーに邁進する姿勢に水をさすようなことだけはしてもらいたくない。)
どこのチームのサポも、根本はそこなんだと思う。
大分のサポも清水のサポも、うちのサポも。
しかし、それぞれのクラブがそのクラブらしく選びとる道は、
ひとつとして同じ道はないはず。
大分には大分の、マリノスにはマリノスの道がある。
だからこそ、おもしろいのだと思います。
それぞれの選ぶ方向性が明確に、クラブにかかわるすべての人たちに浸透している時、
チームは結果を残せるのかもしれないです。
そのマネージメントが、サッカークラブの仕事。
青とオレンジで満席の国立を観て、
Jリーグがあること、マリノスもそこに所属していることの幸せを感じたのでした。
大分トリニータ、初タイトル、おめでとぉ!
****************
私が、直接スタンドで経験した結実(タイトル)も、ナビスコカップでした。
01年、残留争いの最中、14位のうちと三冠を狙う1位のジュビロとのファイナル。
大分の初タイトルを観たあと、何年ぶりかで、ビデオを観てみた。
奥、福西、名波を欠いているとはいえ、
うちは、残留争い中の野戦病院状態だったし、
直前のリーグ戦で、ヨシカツを“神がかり”移籍で送り出し、
エノが、ほとんどデヴュー戦同様だったので、実力差は明確。
前半は、互角に観えるぐらいの戦いをしたものの、
後半は、こっちのスタミナ切れで、じりじりじりじりジュビロが不気味な力をみせはじめ、ほぼ防戦一方。
坊ちゃんでさえ、守り一徹。
放送ですっぽりカットされている延長戦が、実は、一番しんどかった。
(放送はTBS、時間差の録画中継で、国立から戻ったらまだやってた。
45分の間にCMが3本もはいる・・・・)
あまりのつらさに「もぉ、いいよぉ。じゅうぶんやったよ。」と、直視できなかった10人(オニク退場で)の延長戦。
そこをも乗り切った結果、
ヨシカツの置き土産“神がかり”がエノにのりうつり、PK3-1。
つらすぎた01年の最良の日だった。
当時は、「ナビスコのカップと引き換えに、リーグ戦の勝点3くれないかな・・・・。」と、
ブラックなことを思っていたが、
あのタイトルがあったことで、最終節で残留できたのではないかと、今になって思ってます。
『目の前の試合に、今できる精一杯のことをやる。』
シンプルにできたからこそ、獲れたゲームだった。
PK1番目の坊ちゃんと大神の駆け引き。
ルーキーイヤーで大胆不敵でこわいもの知らずだった2番目のサカティと、PKから帰ってくる選手を手を広げて迎えたマツ。
あいさつもそこそこに、ゴール裏にガッツポーズで走ってくるマツ。
そして、歓喜のゴール裏。
この時、坊ちゃんはスタンドにスパイクを投げ入れ、そのあとはソックスでぺたぺた歩いていたし、
すでに残留金髪になっていたハユやナオがスーツであらわれた事で、
“ホストクラブ・マリノス”みたいなってて、涙目で大笑いしたなぁ。
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そして、今日、あと11時間後には、新たなタイトルへの試合がK.O.。
元旦の国立を、私は、まだ味わった事がない。
今年のチームに、連れて行ってほしいと、願ってます。
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